留学終了 帰国一週間前の状況
2020年3月22日をもって3ヶ月早く留学終了。
悲しいし、悔しい。
もっとやれることあった。
マンネリ化してた日々を変えようと動き出そうとしている時だった。
だけど、それは世界中の人々が今戦っている見えない菌によって終わった。
最初にコロナについて意識し始めたのは、3/9の週だった。
イタリアでの状況が酷くなってきて、授業や友達との間でもコロナの話がよく出てくるようになった。そして3/11にオランダ在日本大使館からコロナに関するメールが届く。
3/11時点で感染者数503名、うち死者5人。
●3/12 感染者614人、死者5人
ルッテ首相から新型コロナウイルスに対する対策措置が発表され、3/31まで大学の授業はオンライン授業になることが決まり、できるだけ自宅で勉強するように注意される。
スーパーにはものが少なくなり、トイレットペーパーや食料品を買い込む人が見られるようになる。
外務省からオランダの渡航レベルがレベル1に引き上げられた。
●3/13 感染者804人死者10人
どんどん感染者数が増えて行く。
この日は前からアムステルダムにいる友達にベルギーに住んでいるもう一人の友達と一緒に会いに行くことが決まっていたのだが、その子はコロナの影響で来るのをやめ、私だけ遊びに行った。遊び行ったものの、会話のほとんどはコロナ。カフェに行っても何かと周囲との距離が気になったり、手洗いを徹底してた。
大学の国際センターからも、レベル2になった場合帰国するように言われ、いつでも出られるような準備をするよう連絡が来る。
●3/14 感染者959人死者12人
友達と別れ、帰りのバスで両親とも電話し、父親に退去の時の方法などを確認しておくように言われる。本当に帰ることになるのか?まだ信じられなかったし、そんなことにはいうてならないだろうと思ってた。
家に帰り、食料も無くなってたことだし、調達しにスーパーへ。
気が動転していて、なぜか色々と不必要なものまで買ってしまった。
落ち着こうと思ってHEMAでキャンドルを買った。
●3/15 感染者1135人死者20人
17:30にオランダ政府より新たな措置が下される。
今までは大学のみ授業はオンラインに変わったが、小中高の学校も4/6まで閉鎖となった。そして全ての飲食店やスポーツジムなども4/6まで閉鎖。
ここまできてやっと怖くなった。
この時までは、別に若い人はかからないから大丈夫だと思ってたし、すぐにおさまるだろうと思ってた。レベル2にもそう簡単には行かないだろうし、帰国なんて考えられなかった。でも、数日間の間で、自体があまりにも急変しすぎてパニックになってた。いろんな人からいろんな情報がきて、どの情報が正しいのかわからないし、飛行機の便もチェックし始めた。周りの留学生は帰国し始めたし、日本人の留学生の子たちも今週末には帰るといい始め、混乱。そんなに急いで帰る必要があるのか。そんなにやばいの?このまま帰るとか無理。まだオランダにいたいって思ってた。
でも、それも次の日には不可能となった。
●3/16
もうすぐレベル2に上がるとの情報を知って、本当にパニック。
そんなに早く上がるはずはないって信じてた。
でも、お昼頃、外務省のホームページにてレベル2に上がったことを知る。
泣いた。
信じられなかった。まだ受け止められなかった。
帰る?本当に行ってるのそれ?笑
でも、それが現実だった。
大学からはレベルになった時点で、留学は中止、帰国勧奨と言われていた。できるだけ早く帰国してくださいってね。
フランスなんかはロックダウンになったり、もう国からでれなくて帰国できなくなったとか行ってる子もいて、日本もボーダーを閉ざして帰国できなくなったらどうしようとか、でも、日本人だから日本に帰れないってことはないだろうとか。友達は割とみんな3日後にはもう帰国する、飛行機もとったとか言っているし、とりあえず、もう頭が混乱していて、焦ってた。
私はどうすればいいのだろうと思った。
身の回りの整理をこの時から始めた。
●3/17
この日はEU内での渡航禁止が提案された。航空便も激減しているって聞いて、早く飛行機取らなくちゃとか考え焦り始める。私がこの時考えていたのは金曜日の帰国。帰れなくなったら怖いからっていう正しいのかもわからない情報に不安がって早く帰国したいって気持ちが強かった。
でも、この日に父親と電話して、言われたのは、
「焦って帰る必要はない。それよりもやれることをきちんとやってから帰ること。そしてきちんと情報を集めること。どの情報が正しいのか見抜け」
私はその時までは、友達から聞いた情報に一喜一憂していて、情報蒐集や整理をきちんとしていなかった。とりあえず、聞いた情報を信じて、周りの意見に流されていた。
でも、父親に冷静な声でこれを言われて、
焦ってわけわからないまま帰国する方がもっとよくないって思った。そして、周りに流されちゃダメだって気づいた。その情報が正しいかどうか自分で調べてないから不安だし、もっとちゃんと受け身じゃなくて自分から何が起こっているのか掴んで、状況を考えないといけないって思った。
そして、みんな早く帰ってるから帰りたいって気持ちがあったけど、それで帰国したら多分私は絶対に後悔すると思った。友達にも会えないし、大好きな街をいつもみたいに楽しむことはできないけど、できる範囲でこのロッテルダムの街を振りかえろうって思った。
そっから、この日はRotterdam Wrapupと自分で勝手に名付けて、今まで友達と行ったところやよく行っていたお店、大学、自分の好きな場所に行って写真を取りに行った。
とにかく、最後のロッテルダムをめいいっぱい楽しんでやるって決めた。
幸いこの日は晴れで、写真をとりに行った公園もすごく素敵で、春のおとづれを感じた。
そしてこの日の夕方、留学仲間の友達と電話をした。
二人とも電話ごしに泣いた。悔しさや悲しさ、いろんな思いが溢れて止まらなかった。
これからオランダ人の友だちとも仲良くなれそうだったし、勉強も頑張ってる時だった。イベントを作ろうと考えたり、他の国に旅行もしたかった。
でも何よりも留学という私の中での大きな決断、そして、挑戦が、こんな風に中途半端に終わってしまったことが悔しかった。
私は今まで何かを遣り抜き通したことがない。
いろんなことに興味があっていろんなことにては出すけど、どれも続かない。
だからこそ、この留学を一年間やりきることは私の成長に繋がる一歩だった。
なのに、また中途半端。そしてそれは自分で中途半端にしたわけじゃないからしょうがないけど、でもチャンスさえなくなってしまったことが悲しかった。
そんな風に話しているときに、ふと窓の外を眺めたら、
見事な夕焼けが広がってた。
すごく、すごく綺麗だった。
綺麗なのに、悲しかった。
この夕焼けも、この景色も、もう見れないんだなって。
高校生から憧れてた留学。大学2年の時にその切符を勝ち取った。それまでお金も貯めて、準備もたくさんして、夏に飛び立った。
飛び立ったものの最初の三か月は辛かった。思ったより自分の英語力が足りなくて授業についていけない、友達作り、初めての一人暮らし、読めないオランダ語。いろいろあるけどそれも四カ月目に突入したころには慣れて、すんごい楽しんでた。オランダが大好きになった。でも、慣れてだらだらしてしまってて、同じような日々を過ごしている自分気づいて、残り三ヶ月にたったとき変わらなきゃって思った。
なのにそれも終わった。
これからどう変わるかが自分の成長につながってたはずなのに、挑戦すらできない。
誰のせいでもないし、こんなこと誰も予想してなかった。
だけど、同時にこんな経験も絶対できない。帰国しなければいけない可能性がでてきて、でもそれが毎日わからない状況が続いていて、でも世の中ではどんどん新しい規制ができていき、何がなんだかほんとにわからなかった。それでもこの現実に向き合って、友達とも助け合いながら、なんとか落ち着いた。
このコロナパンデミックを通して、
・自分の身は自分で守る。
・やれる時にやることをやる。
・いい友達ほど素晴らしいものはない。
・待つのじゃなくて自分から行動する。
・周りに流されない、最後は自分。
ってことを学んだ。
今は帰国して一週間。現在二週間の自粛期間中。
日本帰ってきて、割とやっぱり、幻滅したし、帰ってきたことを受け止められなかったけど、今はようやく、受け止めることができて、これから先どうするのかを考えているところ。
日本もまたここ最近状況が酷くなってきて、少し前のオランダと似ている。
見えない未来に不安しかないし、怖い。
家にずっといるのはストレスだけど、今ここで踏ん張らないともっと自体は悪くなると思う。接触する機会をできるだけ避けて、遊びたい気持ちを抑えてみんなで協力していかないといけない。人それぞれ様々な理由があるけど、辛いのはみんな同じだと思う。
早くこの状況がおさまることを願う。
コロナついに上蘭、留学中止の可能性!?
ついにオランダにもコロナが上陸し、
昨日(3/12)に政府から新型コロナウイルス対策についての発表がありました。
(以下、在オランダ日本大使館から引用)
対策に伴う措置としては、
-
風邪、咳、喉の痛み、熱の症状がある場合、自宅待機をし、社会的接触を避けるべきである。一方、症状が悪化するまで医師に電話をすべきではない。
-
100名以上の会合は、オランダ全体で中止。これは、博物館、コンサートホール、劇場、スポーツクラブ等の公共施設やスポーツ大会にも適用する。
-
オランダ全体において、可能な限り自宅で勤務するか勤務時間を分散化することを要請する。
-
老人や抵抗力の弱い人々への訪問を制限するよう要請する。
となっております。
教育期間に向けたものとしては、
- 小学校、中学・高校、専門学校、チャイルドケアは、引き続きオープンする。そこでは、ほとんど感染がなく、環境は国際的ではない。さらに、子供や若者は、ハイリスクグループではない。加えて、これらの教育機関を閉鎖した場合に親が仕事を休まざるを得なくなり、自宅待機できない職種に多大な影響をもたらすため、その社会的な結果は、重大であり、かつ、蔓延防止にほとんど貢献しない。ただし,風邪症状を持つ子供たち及び教師は,自宅待機すべきである。
- 大学(含、HBO)が、(100人を超える)大規模な授業を行う場合には、オンラインで教育を提供するよう要請する。
ということで、
私の大学からも三月いっぱいは休講との連絡が来ました…
ああ、学校のないのは課題のストレスなくなるからいいけど、暇じゃ…
それよりもこの部分、
小学校、中学・高校、専門学校、チャイルドケアは、引き続きオープンする。そこでは、ほとんど感染がなく、環境は国際的ではない。さらに、子供や若者は、ハイリスクグループではない。加えて、これらの教育機関を閉鎖した場合に親が仕事を休まざるを得なくなり、自宅待機できない職種に多大な影響をもたらすため、その社会的な結果は、重大であり、かつ、蔓延防止にほとんど貢献しない。ただし,風邪症状を持つ子供たち及び教師は,自宅待機すべきである。
オランダらしい理由ですね笑日本だと子供中心に考えるけど、オランダだと親の事情優先笑 でも、これはあらゆる人の事情を考えた上でのことだからもっともだなと思う
学校は、オンライン授業に変更し、テストについても筆記試験へと変更される予定。term4についてはまだ明らかではない。
学校自体は空いているのですが、自宅で勉強するように推奨されてます。
ちなみに、日本の大学側からも今朝外務省の海外安全情報危険レベルが2になった時点で留学中止、帰国勧奨と言われました。
いや待て待て、
今帰れって言われても不完全燃焼過ぎる。
留学コロナで終わった思い出が強過ぎるし、ネタでしかない笑
なんて運が悪いんだ
しかも今帰っても、休学留学が在学留学へと変更されるし、卒業時期も変になるし色々不便。さらに、今同期は就活真っ只中だし、そんな緊迫した時に帰るのも嫌笑
もう少し自由でいさせてくださいな〜笑
この先どうなるかわからないけど、とりあえず治ることを祈るしかない。
家にいなさいって言われてるし、こんなに色々言われると正直ビビり始めたけど、今日は友達に会いにアムステルダムに行きます笑
ではでは
Bye!!!